『わたなれ』(アニメ)11話の感想を紹介することに。
もくじ
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』11話(アニメ)の基本情報・内容
| タイトル | 『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』11話 (アニメ) |
|---|---|
| サブタイトル | いつまでもこのままでいるのは、ムリ? |
| 放送日 | 2025年9月16日 |
| 原作 | みかみてれん(@teren_mikami) |
| 漫画 | むっしゅ(@omu001) |
| キャラクター原案 | 竹嶋えく(@takeshimaxfj) |
| 出版社 | 集英社 |
| 脚本 | 荒川稔久 |
| 絵コンテ | 矢萩利幸、内沼菜摘 |
| 演出 | 矢萩利幸、松島弘明 |
| 総作画監督 | 坂﨑忠、石井久雄、仁井学、矢萩利幸 |
| アニメーション制作 | studio MOTHER |
れな子と紫陽花さんは、真唯と一緒に温泉街を巡ることに。紫陽花さんの小さい頃を知るれな子。縁日で、真唯は紫陽花さんにれな子への恋愛感情を吐露する。生涯忘れられない夏を通して、紫陽花さんはれな子に対する想いを大きくしていくのだった。
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』11話(アニメ)の感想
れな子という名の一番星をこの手に掴みたい紫陽花さん
七五三の時の紫陽花さんも浴衣姿の紫陽花さんも帰る時の紫陽花さんも全部かわいい。
特に打ち上げ花火が上がった夜空に手を伸ばす紫陽花さんが尊い…まるで、一番星を掴み取ろうとしているかのようだった。
たこ焼きを持って、真唯と紫陽花さんに合流したれな子を見た時の紫陽花さんは、完全に恋する乙女。皆と仲良くとか言っていたけど、その気持ちに嘘はつけないし、隠せない。
れな子が大好きだからだろうと真唯に言われて、まんざらでもない表情をしていたな。紫陽花さん。真唯に的を得たことを言われ、反論の一つひとつが苦しいものだった。真唯と相対する時、隠し事ができず、本心を見抜かれる怖さを秘めている。紫陽花さんが困惑するのも無理はない。
真唯が紫陽花さんにれな子のことが好きだと告白したのは、紫陽花さんがれな子の魅力に気付き、恋をしていることを理解しているから。れな子は何事に対しても頑張り、他者を知り、好きになろうとする。そんなれな子の行動により、真唯も紫陽花さんも救われた。真唯と紫陽花さんは似た者同士だ。似た者同士だからこそできる秘密のやり取り。
駄菓子選びの時、全く同じ駄菓子をチョイスしたことからも、真唯と紫陽花さんは似た者同士だと実感する。
紫陽花さんは皆と仲良くなりたい・誰かに幸せになって欲しいとか言っていたけど、本当は誰よりも一番になりたくて、好きな人を独り占めしたいわがままな女の子。
紫陽花さんの話に突入してから、紫陽花さんの一番を求める気持ち・れな子に対する恋心がより掘り下げられている。それに比例して、紫陽花さんの魅力がより増したと思う。
10話の時に見せた5歳児の紫陽花さんとか。
わがままな紫陽花さんという一面を知ったれな子が紫陽花さんを嫌いになったかというと、そうではない。むしろ前よりも好きになった。
真唯から告白の返事をもらっていないと聞いた紫陽花さんが「そうなんだ」と言った時、おそらく自分にもまだチャンスがあるかもしれないと感じていたのだろう。そう考えると、紫陽花さんもズルい女の子。
れな子が真唯を下の名前で呼ぶシーンも、紫陽花さんが真唯に嫉妬しているのを感じさせる。れまフレというれな子とより近い関係にあることを知って、モヤモヤしていたようだ。原作だと、紫陽花さんが真唯を下の名前で呼び捨てにするシーンがあった。逆に、真唯が紫陽花さんをちゃん付けで呼ぶシーンが書かれている。それはそれで、アニメで見たかった面も。
アニメでカットといえば、れな子と紫陽花さんが同じ部屋なのを知った真唯がれな子にふしだらと言うシーンもカットされていたな。紗月さんの家にお泊りしたことを知った真唯と紫陽花さんが驚きを隠せない姿もアニメで見てみたさが。紫陽花さん、紗月さんにも先を越された感じがしたのかなと思わなくも。真唯がれな子と紫陽花さんが同じ部屋だと知って、嫉妬するわけがない。
セリフとか遊び心あるシーンとかも多いので、残すシーンとカットするシーンに悩まされているのかなと感じたり。
縁日前後における紫陽花さんの変化
縁日前後において、もっとも大きな変化を見せたのが紫陽花さんだ。真唯と紫陽花さんと再びお風呂に入るれな子。一度ならず、二度までも…前回、紫陽花さんのメロンがれな子の手に堕ち、いろいろな感情を抱いた方も多いのではなかろうか。
二度目のお風呂では、紫陽花さんはれな子とまともに顔を合わせることができず、先に上がってしまった。確実にれな子を意識している。紫陽花さんは恋をしているかどうかのポイントとして、エッチな気分になれるかどうかを挙げていた。どのような気分なのか分からないけど、れな子に恋をしているのは明白。れな子にありのままを見られるのが恥ずかしいからこそ、まともに顔を合わせられない…
就寝時でもれな子に顔を背けていたな。紫陽花さん…何を呑気におやすみと言っているんだ???れな子。おめぇのせいだよ!おめぇのせいで紫陽花さんは恋の微熱に悩まされているんだよ!?どう責任取るんだ?あぁ!!!
お風呂と就寝時の描写を見ると、紫陽花さんは旅行前と明らかに変化している。極めつけは東京へ帰る時の紫陽花さんの服装だ。熱海に行く時の紫陽花さんの服の色は白なのに対し、帰る時の服の色は黒。白と対になる黒の服を着ていたことから、心境が大きく変わったことを感じさせる。
紫陽花という花は土の栄養分で花の色を変化させる。甘織れな子と王塚真唯という名の栄養を吸収し、瀬名紫陽花は大きく変化した。
紫陽花さんの告白が電車の音でかき消されるシーンも、尊く感じる。つまらない話と口にする紫陽花さんの表情を見ていると、苦しくなってしまう…
大浴場だから恥ずかしいわけじゃない。れな子が隣にいるから恥ずかしいんだよ!!!
れな子と初めてお泊りする経験を奪った紗月さん。最後のアドバイスに日頃の感謝を伝えることを用意していたのは、れな子が最終日に4つ目のアドバイスを開くことを想定していたのかな。そう考えると、紗月さんは策士や…紗月さんのアドバイスは的を得ていたと思わなくもない。
紫陽花さんの心境を描いたエンディング
特殊エンド来た!!!
しかも、紫陽花さんの心境を思いっきり描いていた。
本当は家出する度胸なんてないことが明らかに。知っているところしか行けない・Webに載っているプラン通りにしか行けない優等生な紫陽花さん。日常から逃避して、家出することがバカなことだと誰よりも自覚していた。
赤信号の赤だけ強調されていたのは、紫陽花さんが一歩を踏み出せないことを表すブレーキのようなものを表現していたのかなと。
そんな紫陽花さんが家出という名の赤信号を渡ることができたのは、れな子がいたから。れな子に色がついていたのは、紫陽花さんを導く光ないし天使だったから。天使の羽根が生えていたな…れな子の背中に。紫陽花さんにとって、れな子がいかに大きい存在か・れな子に恋していることがよく分かるエンディングに仕上がっていたと思う。
エンディングの背景の色が灰色だったのも、紫陽花さんが皆の幸せを優先しすぎるがあまり、心をすり減らしていたからではないかと考えている。
紫陽花ちゃんの一番かわいい姿
紫陽花さんが七五三の写真を撮った時のエピソードを知ることができた。モブキャラもしっかり描かれているのも相まって、原作やコミカライズ版よりも解像度が高くなったような。この辺はアニメじゃないと味わえない部分。
七五三の紫陽花さん、かわいくなかったですか???
生まれたばかりの弟に自分の晴れ姿を見せる機会を奪われたのが相当イヤだったのがよく分かる。こういったエピソードからも、紫陽花さんがどのような人間なのかを実感できる。
昔は何でも一番じゃなきゃ嫌だったと紫陽花さんは言っていたけど、それは今も昔も変わらない。特に、真唯や紗月さんに負けたくない気持ちが強いのではなかろうか。
桟橋の近くにあったボートの揺らぎは、紫陽花さんの心の動きを表すメタファーなのかなと。れな子のことで心が揺らいでいるのかなと感じてしまう。原作で描かれていた描写を踏まえると、なおさら。
立ち入り禁止の看板は、紫陽花さんの心の壁が大きいことを感じさせる。れな子は紫陽花さんが自分に恋をしていることに気づいていない。おそらく、れな子に恋をしていることを誰にも知られたくなかった可能性も。その看板を真唯が超えたからこそ、紫陽花さんは戸惑いを隠せないわけで。れな子も真唯同様、立ち入り禁止の看板を乗り越えていく。
最後に
紫陽花さんがれな子に恋していることを自覚する様子を丁寧に描いた『わたなれ』のアニメ11話。紫陽花さんの繊細な心理描写が丁寧に描かれていたように思う。
花取さんのれなさつ過激派な一面も爆ぜていたな。原作だと、れな子に子供向けの浴衣を勧めてくる描写があった。そこも見てみたさが。
エンディングの描写とか、アニメでしか味わえない部分もあるので、カットされた部分を差し引いても楽しむことができた。人によって、どの媒体での表現が好みなのかが分かれるところ。
12話まであっという間だな。
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